グランピングの開発プロデューサーって何?と思った方へ
スタッフT2
こんにちは・・・ブログ初登場のスタッフT2です。
主な業務はアウトドア施設の「開発プロデューサー」と言ったところでしょうか?
基本・・・なんでもやります(笑)
アウトドア施設の企画から開発・完成までは、施設規模の大小にもよりますが様々なスタッフが参加しています。
企画・マーケティング、設計、建築施工、家具調度品や施設演出のスタイリスト、WEBやSNS、集客まで関わるデジタル戦略、料理メニュー開発、その他多岐に渡る項目を塗りつぶしていく開業準備まで・・・。
開発プロデューサーは、そんなチームを取りまとめる指揮者と言えばカッコいいですが、実情は非常に泥臭く、神経をすり減らしながら施設完成を目指すプロジェクトマネジメントと言った感じが的確でしょうか。
予算管理、スケジュール管理、企画開発管理は勿論、完成までに発生する様々なトラブルや「こんなはずじゃなかった」への対応、そして何よりも事業主とチームに参加してくれた各専門家たちが気持ちよくポテンシャルを発揮できるような環境づくりが主なお仕事です。
本日は岐阜県の某地域に事業主と共に参上し、行政へのご挨拶や開発予定地の測量立合いなどをしていましたが、ここからプロデュース作業が本格化していく責任感で頭がいっぱいになっております。
グランピングは気楽に儲かるわけじゃない・・・
「責任感」・・・仰々しい言葉ではありますが、アウトドア市場は数年前までの様な「気楽に儲かる事業」ではなくなってきています。
恐らく日本国内で「私はグランピング場です!!」と名乗っている施設は約450か所ほどはあるのではないでしょうか?
事業再構築補助金でグランピング名目で申請通過した件数を考えると、1年以内に最低でもあと100か所は増えるのではないでしょうか?
間違いなく「作れば皆儲かる」時代から「フツーにダメなものは淘汰される」時代へとシフトチェンジされると判断しています。
どこの施設とかの具体名は控えますが、私の元にも友人知人を通じて「グランピング場を初めて利用したけど二度と行きたいと思わない!」「詐欺に近い!」と言った辛辣なコメントが届けられました。
日本国内に様々な施設があり、全ての施設へのコメントではないのですが、人様に語られる時には「グランピング全体が悪い」と言った流れになってしまうことに危機感を持ちました。
原因はたった一つです。
お客様が支払った利用料金に対し、施設がその「対価」を提供出来なかったことが辛辣なコメントへと繋がっていることをアウトドア関係者はキチンと受け止めるべきだと思います。
「グランピングって儲かるんでしょ?コロナでアウトドアブームになったし、国から事業再構築の補助金も出る。テント張って家具を置いてBBQ食べさせればOKなんでしょ?」
こんな手軽な発想の事業主にお会いしたこともありますし、私たちプロデュースする側にも安易に作るだけ作ってほったらかし・・・って会社があるようです。残念ですが(涙)
グランピングは宿泊業です。宿泊業は継続事業です。
継続していくには利用者に対価を提供出来なければ淘汰されてしまいます。
その「対価」が何なのか?
まさに私たちABC Glamp&Outdoorsが事業主とご一緒にドロドロになって議論し解決する重要ポイントであると考えています。
唯一無二のロケーションなのか?その地域の食材なのか?その地域のアクティビティなのか?スタッフサービスなのか?料金設定なのか?などなど。
グランピングは「自然に最も近い場所で快適に時間を過ごすこと」が基本価値であると私は信じています。
せっかく新しいビジネスとしてアウトドア事業を選択された事業主が失敗しないように。
そしてアウトドア市場に対して利用者が失望しないように。
日々、ブレることなく「おせっかい」コミュニケーションをしていきたいと思います。
それでは・・・また。